CRI日本語部の劉睿記者が、チベット自治区の林芝(ニンティ)地区を11日間に渡って取材してきました。今日から、ありのままの人情や風景を連載でお伝えしていきます。劉記者の前回のチベット自治区入りから5年が経った今、その変わらぬ美しい姿と急成長を遂げた姿を過去の記事と比較しながらお楽しみください。
林芝(ニンティ)地区には、多くの現地の特徴をいかしたお土産があります。以前紹介した霊芝以外に、松茸の生産地としてもその名が知られていますが、最近話題になり始めているのがチベット香(蔵香)です。チベット香は、その使う材料のほとんどは現地で取ることができ、配合の比率の違いが、香りの違いにつながり、それぞれの地域で親しまれているものがあります。
2012年6月、地元政府の貧困扶助プロジェクトの支持を得た林芝市巴宜区加定村は、現地産業を重点的に取り組む会社を設立しました。その製品の一つチベット香は特に注目されています。会社設立後の6月から12月までの半年間だけで20万元以上の売り上げを記録し、幸先の良いスタートを切ったと言えます。
会社の責任者であるダワピンチェさんは、お香の販売が順調なのは、チベット香の独特の香りが好まれているからだと言います。チッベトで取れる材料などを元に製造しているため、香りが他のお香よりも長くもつと言います。また、もう一つの理由は、積極的にソーシャルメディアを使って商品をアピールし、電子商取引プラットフォーで販売を行ったためだとしています。「インターネットには無限の可能性を感じた。先日、北京からお客さんが工場まできて買い物をした。すごくびっくりした。彼らもネットを通じてこの工場を知り、わざわざ駆けつけてきたのだ。これからは、もっとインターネットをいかして商品を紹介していきたい」と、ダワピンチェさんは今後への意気込みを語ってくれました。
インターネットを通じてチベット香を広めたいと意気込むダワピンチェさん
(取材・写真:RYU)
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