四川省九寨溝一帯での地震発生後、各部門は総力を挙げて救援に当たっており、10日午後1時現在、既に7万1000人が避難を完了、各地から召集した武装警察交通部隊も道路修復用の装備を携え、道路の復旧作業に取り組んでいます。

　四川省政府報道弁公室が10日に明らかにしたところによりますと、10日12時現在、今回の地震で既に20人が死亡、431人が負傷し、そのうち18人が重体だとのことです。

　また、交通運輸省の関係筋によりますと、被災地の国道はすでに復旧が完了し、数万人の観光客の退避が完了しました。被災地の物流ルート確保の為の作業も順調に進められており、物品供給はほぼ安定を取り戻しているということです。

　また、被災地である九寨溝地区の各地では、中国地震局地震現場臨時対策本部が派遣した災害評価班が地震の震度の判定や調査活動に当たっている他、四川省文物局による被災地の文物の損害状況調査も進められているとのことです。

　これと同時に、国家測量製図地理情報局は被災地の地震発生後の高解像度の航空写真と衛星画像を取得、リアルタイムで地震現場臨時対策本部に画像を転送し、対策本部は震災前の画像と比較を行うことで、復旧と救援の判断材料として使用しているとのことです。（藍、む）