トルコ軍参謀本部の7月31日の声明によりますと、シリア難民を虐待した容疑があるとしてトルコ兵士4人が逮捕され、司法調査を受けているということです。

　トルコのアナドル通信社の報道によりますと、7月28日、トルコ南部ハタイ県のシリアとの国境付近で、トルコ国境警備兵は不法に越境をしようとするシリア難民4人を捕えたということです。すでにシリア難民は国境を追われましたが、その間に虐待が行われたとして、トルコ兵士4人が逮捕されました。

　また、現地メディアの報道によりますと、虐待事件の発生当時、1人のトルコ兵士が携帯電話で映像を撮影し、その場でSNSアプリを通じてドイツにいる関係者に転送しており、その映像の中でトルコ兵士は4人のシリア難民を囲み、暴力をふるっていたということです。その後、その映像はすぐにSNSで広まりました。

　この事件を受け、トルコ軍側は、国境警備兵の実力行使は過剰であり、軍のイメージを損なうとして、調査を開始しました。（雲莎、謙）