中露合同軍事演習「海上連合2017」は2日目を迎えた26日、船舶の立ち入り検査や、海に転落した人の救助、物資補給、海難事故の捜索・救援といった課目の訓練を行いました。

　当日午前8時40分ごろ、船舶の立ち入り検査がバルト海で行われました。汪暁勇指揮官は、「不審船に対して立ち入り検査を実施し、海に転落した人を共同で救援する訓練は、海外における国家利益の擁護や、海外にいる中国人の安全確保、国際救援活動への参加能力の向上にプラスとなると同時に、中露両海軍の実務的な協力のレベルと合同活動能力を高めた」と指摘しました。

　中露両海軍の艦艇は当日また、海難事故に遭った船舶の捜索・救援や、ヘリコプターによる物資補給などの訓練を行いました。

　中露合同軍事演習「海上連合2017」第1段階の訓練は21日から28日までバルト海で行われています。今年のテーマは、共同救援及び海上における経済活動の安全確保であり、両海軍の定例訓練となっています。中露双方は、「演習は第三国に向けたものではなく、地域情勢を念頭に置くものでもない」と表明しています。（ZHL、Kokusei）