3日、汪洋副首相は、西安で開幕した2017シルクロード国際博覧会兼シルクロード経済帯国際協力フォーラムに出席し、基調講演を行いました。

　席上、汪副首相は「習近平国家主席が提唱する『一帯一路』構想は、人類の運命共同体の構築を目指す長期プロジェクトだ。中国政府はシルクロード経済帯沿線の国家と共に、『一帯一路』国際協力サミットで形成された重要なコンセンサスと成果を契機とし、経済貿易投資協力の新たなステップへの歩みを後押しし、沿線各国の国民により良い形で利益をもたらしていく」と強調しました。

　また、汪副首相は、「シルクロード国際博覧会は、中国の東部、中部、西部地区の連帯発展を促進するプラットフォームであるほか、中国とシルクロード経済帯沿線の国家が経済貿易協力を拡大する為のプラットフォームでもある。各国がシルクロード国際博覧会とシルクロード経済帯国際協力フォーラムのメカニズム的役割を十二分に活用し、思いを通わせ、衆知を集め、協力を語り、共に利益のパイを大きくして行こう」と謳いました。

　さらに、汪副首相は、「中国政府は、シルクロード経済帯沿線の国家と市場の相互開放をさらに拡大し、さまざまな形式の地域特恵貿易制度を検討、調印し、税関と品質検査の面での協力拡大を通して、『オンラインシルクロード』の建設を加速したい。また、重要ルート、重要都市、重要プロジェクトにフォーカスし、道路や鉄道、港、航空、エネルギー、通信などの施設ネットワークを連結させたい。他にも、投資と生産能力協力を拡大し、その土地での産業の発展につなげたい。また、より多くの沿線国家に中国国民の観光目的地待遇を適用し、査証申請と出入国手続きを簡略化し、観光協力の新たな目玉として育てて行きたい」と述べました。（雲、む）