李克強首相は現地時間の2日午前、欧州委員会のユンケル委員長と共に、ブリュッセルで開かれる中・欧商工界サミットに出席しました。その際、李首相が講演を行い、「中国と欧州連合(EU)は世界平和を維持し共同発展を促進する上での2つの大きな力だ」と述べました。
李首相は「中国は一貫して戦略的な立場に立ってEUを見つめ、EUとの関係推進を外交の優先方向にしている。ヨーロッパや世界の情勢がいかに変わっても、中国はEUとの全面的戦略パートナー関係を深めたいし、一貫して欧州の一体化プロセスを支持し、ヨーロッパの国々が自ら発展の道を選ぶことを尊重する」との考えを示しました。
李首相はさらに「中国とEUは共に経済のグローバル化の道を歩み、経済のグローバル化によってもたらされた課題を解決すべきだ」として、「当面の急務は自由貿易と公平の原則を堅持し、多角性、包容性、非差別性を具現し、貿易と投資という二大エンジンを復活させることだ」としました。
李克強首相は「中国とEUは規則を基礎とした多角経済貿易秩序を共に維持すべきだ」とし、「『中国が世界貿易機関(WTO)に加入する議定書』の第15条はサンセット条項で、期限通りに無条件で中国に対する反ダンピング類似国調査のやり方を停止するのは各加盟国の国際条約に定められた義務だ」と指摘し、「第15条の義務履行において、EUは多角的体系とルールを守る上で世界に向け前向きなシグナルを発信することを希望する。これはEUの利益にも合致するものだ」との考えを明らかにしました。(ヒガシ)
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