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中国の「国際児童デー」、大人も祝日ムード?

2017-06-01 14:18:10     cri    

 「僕ちゃんの祝日だ。プレゼント用意してくれたか?」。中国では6月1日の国際児童デー(日本の「子供の日」に相当する)に合わせて、微信(Wechat)などのインスタントメッセンジャーアプリで「六一」というキーワードを入力すると、画面一面に赤い風船が浮かび上がるなど、14歳以下の子供だけでなく、20代や30代の若者も便乗して「国際児童デー」を祝うムードが漂っています。

 しかし、「子供の日」なのにも関わらず、なぜ大人も便乗したいと思うのでしょうか?これについて、大学3年生の何曹瀚さんは「若者も子供の日を祝い、『僕ちゃん』などと自称するのは、日ごろの忙しい生活に少しでも楽しみを加えたいからだ。子供のように無垢な心を持って、少しでも現実から逃避したいという気持ちはあるが、自分のことを本当に子供だとは思っていない」と語っています。

 一方、同じく大学3年生の江芸さんは「同世代の人が『僕ちゃん』なんて自称することに反感を覚える。子供時代は美しい記憶だが、すでに大人だし、大人としての責任をちゃんと背負わなくてはいけない。若作りすることで現実逃避できるかもしれないけど、結局空しくなるだけ」と否定的な意見を持っています。

 若者のこのような考え方を捉えて、今の20代や30代の若者が小さい頃に好きだったおやつやおもちゃなどを販売する店舗が話題となっていて、大人をターゲットにした子供の日商戦も熾烈になっています。

 また、大学のキャンパスでも子供の日を祝うムードに包まれています。山東師範大学文学院の微信公式アカウントは、「子供時代の写真を集め、もう一度子供の日を過ごそう」と題したイベントを開催し、子供の頃の写真を持ち出して今の自分と比較し、子供時代を振り返るよう学生に呼びかけています。

 山東大学哲学・社会発展学院の馬広海教授は、「子供の日への若者の便乗は、遊びの感覚があるからなのだと思う。大人になりたくないという若者の心理は、年を取りたくないと思う中年の心理と同じようなもので、社会におけるキャラクター転換の過程だ」と分析しています。(ZHL、星)

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