スリランカ災害当局が5月31日に発表した声明によりますと、記録的な豪雨に伴って洪水や土砂崩れが発生し、202人が死亡、63人が負傷し、96人が行方不明となっているということです。

　スリランカ災害当局の責任者は、「今回の災害への対応に行き届かない面があるのは明らかである。気象部門は天候に対してピンポイントの予報を行い、政府も関係地域に注意報や警報を出したが、被災地域の住民が情報をうまく受け取っていなかった」と述べました。

　5月26日に入ってからスリランカの西部と南部に位置する14の地区は、強風や豪雨に見舞われ、2003年以来の自然災害の中で最も深刻なものだということです。

　災害発生後、中国政府は直ちに人道的支援活動を展開し、テントや毛布などの救援物資を調達したほか、中国海軍を動員して食品や医薬品、カヌーなどを被災地に輸送すると同時に、医療関係者を派遣して救助活動を行っています。また、スリランカ駐在の中国大使館も30日に地元の赤十字会に義援金を手渡しました。（非、星）