李克強首相は19日午後、北京の中南海紫光閣でフィリピンのアルバレス下院議長と会談しました。

　席上、李首相は「両国が善隣友好関係を発展させていくことは、両国と両国民の根本的な利益に合致するだけでなく、地域の平和や安定、発展にもプラスになることだ。中国政府は、フィリピン政府との間で、政治信頼を深化、互恵協力を拡大し、各層各分野における往来を密にし、共通利益を絶えず拡大するとともに、齟齬を適切に処理し、両国関係を正常な軌道に戻すための世論の基礎固めを行い、両国関係が健全かつ安定した方向に向かって発展していくことを望んでいる。また、両国の立法機関が交流や協力を強化し、両国の友好のためにさらに努力することを期待している」と述べました。

　李首相は、また「今年はアセアン・東南アジア諸国連合創設50周年にあたる。中国政府はフィリピンがアセアンの輪番議長国として取り組む各作業を支持し、各国と共に、中国とアセアンの関係及び東アジア地域の協力がこの先さらなる発展を遂げられるよう努めて行きたい」と述べました。

　これに対して、アルバレス下院議長は、「フィリピンの上下院は、ドゥテルテ大統領の対中関係改善と発展への努力を支持している。両国の実務協力が絶えず成果を上げていくことは、アジア諸国のコンセンサスの積み上げや協力強化に利することだ」と述べたうえで、李首相による年内のフィリピン訪問や東アジア協力首脳会議への出席を歓迎する意向を示しました。（藍、む）