17日に開かれた国務院常務会議では「スマート化された製造業の実現に向け、『インターネット・プラス』および『大衆創業、万衆創新（大衆の起業、万衆のイノベーション）』の発展戦略とリンクさせていく。改革と革新の理念を貫き、成果を収め続け、牽引力のあるモデルを作りだし、製造業のスマート化、グリーン化、サービス型へのグレードアップを促進する」との意見が提出されました。

　苗圩工業情報化相は、「中国は製造業とインターネット産業の大国である。この長所を生かせば、短所を補うことができ、工業化のプロセスを加速できる」と述べました。

　現在、人工知能（AI）、3Dプリントといった新技術が相次いで登場したことで、新業態が経済の新しい成長分野を構築しています。一方で、伝統的な製造業が情報技術を取り入れた結果、カスタムメイド型やサービス型などの新たな製造業態が誕生し、新しい市場が生まれ、過剰生産能力が解消される動きもあります。

　会議では、「コア技術の難題を解決すると同時に、工業インターネット・クラウドプラットフォームと、開放的で新しい実績につながる高度なプラットフォームを構築する。地域の実情に合わせて、『中国製造2025』テスト都市のスマート製造業のモデル地区を建設するほか、『中国製造2025』モデル地域を策定し、政策と制度の革新を行い、イノベーションのムードと産業規模を作り出して、新しい成長区域を構築していく」と提出されています。（殷、謙）