4月23日から29日までの「2017CRI外国人記者 陝西省取材の旅」に参加したスペイン人記者のラウラ・オリヴェラさんは、陝西省咸陽市の袁家村をこのように大絶賛。この村が観光誘致政策として打ち出した「カントリーツアー」は記者団から大きな注目を集めました。

　1970年代までは貧困村として知られていた袁家村ですが、今や2016年だけでも550万人以上の観光客が訪れており、観光業の年間売上高は100億元を超えました。袁家村には62世帯が暮らしており、人口はわずか286人。この小さな村のカントリーツアー、人気に火が付いたことで、周辺地域では3000人以上の雇用問題が解決し、1万人以上の農民がその恩恵による増収を実現するなど、周辺地域の発展の力強い追い風となっています。

　村民委員会副主任の王創戦氏は、「袁家村が観光業を推進する目的は、村民の生活レベルを高めることにある。今後も、『農民創業』というプラットフォームの構築により、持続可能なブランドづくりを図っていきたい」と話しました。

　袁家村の産業推進は2007年から3段階の発展をたどってきました。それは①「関中（陝西省中部地域）民俗観光」、②「カントリーホリデーツアー」、③「農産物産業チェーン」です。

（写真説明：袁家村の影絵に夢中になるCRIのルーマニア人記者）

　また、王副主任は、「袁家村はもともと関中にある小さな村で、何の観光資源にも恵まれていなかった。観光を発展させる突破口は、まず関中の風習や民芸など、民俗文化を印象付けることだと考えた。近年、袁家村の産業発展はどんどん進んでおり、カントリーホリデーツアーから農産物産業チェーンへの飛躍を遂げ、大きな成果を収めている」と話しました。

（写真説明：袁家村で起業した高楓葉さん、収入倍増を実現）

　（ミン・イヒョウ　謙）