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「アート北京」12回目=29日より北京農業展覧館にて

2017-04-27 21:03:45     cri    

 北京で最大規模のアートフェア「アート北京」が4月29日~5月2日まで、北京農業展覧館で開催されます。今回で12回を数えるこのフェア、コンセプトは「ローカルからアジア全体を見る」。現代美術、古典、デザイン、パブリックアートという4つのセッションに、15の国と地域から160社余りのギャラリーや関連団体が出展します。主催者は「中国では経済が成長から成熟のフェーズに入り、アート市場にも変化の兆しが見られる中でも、例年同様の出展が出そろったため、手ごたえを感じている」と示しています。

 また、今年の「アート北京」は特に日本勢の出展に目が離せません。代表的なギャラリーにはYAMAMOTO GENDAI、Taka Ishii Gallery、URANO、art space AM、Sokyo Galleryなど。アーティストで見ると菅木志雄、篠原有司男、小谷元彦、荒木経惟、菅井汲、法貴信也、岩崎貴宏、小西紀行、深見陶治、岸映子、草間喆雄などの作品が出展されます。

 「アート北京」の金島隆弘アートディレクターは「今年のフェアは日本のギャラリーの出展が増え、一流作家の作品をはじめ、多くの日本の素晴らし現代美術をご覧いただける。一人でも多くの方の来場を心よりお待ちしている」と期待感を示しました。


~「アート北京2017」見どころ~

 美術品の展示において、今回は現代アートを扱う「アート北京」と古典美術品を扱う「ファインアート北京」が同じ会場で展示されます。中でも、作品のスタイルにより、主に以下のようにブロック分けして展示されます。

 ◆アジアの若手ギャラリー支援プロジェクト「Find」
 「アート北京」は原則、ギャラリー向けアートフェアとして開催してきました。その中で若手ギャラリー支援プロジェクト「Find」の展示面積が、これまでの1.5倍に拡大されました。北京、上海、武漢などの国内のみならず、YAMAMOTO GENDAI、URANOなど東京のギャラリーも含め、計17社が出展。絵画、映像、インスタレーション、写真、グラフィティなど盛りだくさんのアート作品がご覧いただけます。

 ◆スペシャル・ユニット「ASIA plus」
 アジア各地でアートフェアが林立し、同質化が問題視されている中、多元的なアジアのアートの展示に着眼しています。中日韓などアジア各国のギャラリー展と特別企画展の二部構成。中でも、特別企画展「パラレルなアジアの世界」では、7人の中日両国のアーティストが7社のギャラリーとコラボレーションします。アジア現代アートの最新様子とそのトレンドとともに、東アジア文化共同体に含まれた違いと関連性を、アートの視点からさぐります。なお、7名のアーティストとは菅木志雄2017ヴェネツィア・ビエンナーレ出展予定アーティスト)、鄥建安、岩崎貴宏、季大純(2015ヴェネツィア・ビエンナーレ出展アーティスト)、劉小東、小谷元彦、王慶松です。

 ◆特別企画展「校尉胡同5号第3回展」
 「校尉胡同5号」は中国を代表する美術大学「中央美術学院」旧跡地の所在地です。この大学で培われた真のアート精神の発揚と伝承のため、「アート北京」では2015年から同企画展を始めて、今年で3回目になります。今年は鴻坤美術館との共同企画。美術大学関係者のアートに対する批評や要求を紹介し、収集家と一般来場者の参考にしてもらうことが目的です。

 なお、美術に特化した展示スペースのほか、今年もデザインに特化した「デザイン北京」という単独展示館も設けられます。「アート・デザイン・ライフ」をテーマに、アート関連団体と多様化しつつある市場のニーズとの間にパイプを作り、「広い意味での美術」というコンセプトの確立を目指します。
 さらに、パブリックアートの展示エリア「ART PARK」では、「アートのエンゲージメントによる都市のバージョンアップ」がテーマ。来場者向けのパブリックアーツ設置の好事例を紹介するフォーラムの開催なども予定されています。

【2017芸術北京(ART BEIJING)】
 日時:4月29日 プレビュー・特別先行入場(招待者のみ)
    4月30日~5月2日  一般公開(11時~19時、最終日は18時まで)
    当日券は100元/日
 会場:全国農業展覧館 新館・三号館(北京市朝陽区東三環北路16号)
※イベントの詳細は アート北京オフィシャルサイト http://www.artbeijing.net/ をご参照ください。

 (取材:王小燕、写真提供:アート北京)

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