中国国土資源部は20日、「自然生態空間の利用管理規則（試行）」を発表しました。これは、国によって保護と合理的な利用が義務付けられた土地である「自然生態空間」の、農地、町、都市への転換を厳格にコントロールするもので、有効な土地の減少や機能の低下を防ぎ、サービス保障能力の向上を確保していくことを目指しています。

　この「管理規則」では、国は調査基準や生態保護レッドラインの画定基準、監視管理プラットフォームと土地の利用の管理に関する規定を策定しています。重点保護対象エリアが地方レベルの行政計画の中で守られるよう確保し、市や県クラスの土地利用を企画することで、自然生態空間や生態保護レッドラインの管理を強化していくことが記されています。

　なお、この「管理規則」は福建省や江西省、貴州省、河南省、海南省、青海省などをテストエリアとして実施されます。その上で、2019年に国土資源部などがこれらのテストエリアに関する試算を行うことになります。（藍、謙）