オーストラリアを公式訪問中の李克強首相は24日午前キャンベラで、オーストラリアのターンブル首相と、第5回中国・オーストラリア首相年度会合を行いました。李首相はその際、「両国は自由貿易繁栄時代へむけ邁進し、ともに経済のグローバル化と貿易投資の自由化、利便化を推し進めるべきだ。そして、保護貿易主義に反対し、開放型の世界経済を構築するために努力しなければならない」と強調しました。

　李首相の今回のオーストラリア公式訪問は、ちょうど両国国交樹立45周年に当たり、双方は両国の実務的な協力の質をよりいっそう向上させることで一致しました。更に李首相は、「今後、双方はイノベーション、エネルギー、ハイレベルの安全保障という３つの対話メカニズムを端に、両国の協力メカニズムのレベルを向上させていく。さらに、両国は自由貿易協定、戦略のマッチング、科学技術のイノベーション、地域経済の協力という４つの協力プラットフォームの構築を重点に、協力の分野を積極的に拡大し、新しい業態、新しい商業モデルの協力の可能性を探っていきたい」と期待を寄せました。

　これに対し、ターンブル首相は「今回の李首相のオーストラリア訪問は、これまでの45年間の両国協力を総括し、その成果を取りまとめるよい機会となった。両国関係の未来の青写真を描くきっかけにしたい」との考えを示しました。（Lin、Keiko）