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第12期全国人民代表大会第5回会議(全人代)が5日午前、北京にある人民大会堂で開幕しました。開幕式では李克強首相が政府活動報告を行い、過去1年間の政府活動を総括したうえで、2017年の施政方針について詳細な説明を行いました。
李首相は、報告の中で「習近平同志を核心とする中国共産党中央委員会の力強い指導の下、全国の各民族の国民は困難に敢えて立ち向かって前進し、経済・社会の持続的で健全な発展を推し進めている。各地区・各部門は、小康社会の全面的実現に向けさらに重要な進展をもたらし、改革の全面的深化を大きく前進させ、全面的な法の下の国家統治の根本的実行に努め、党内統治の全面的厳格化を更に推進、経済・社会発展の年間主目標・主任務を完全に達成し、第13次5ヵ年計画の実現に向け、幸先のよいスタートを切ることができた」としたうえで、「経済・社会発展には依然として多くの困難や問題が存在していることを我々ははっきりと認識している。我々は試練に立ち向かい、果敢に取り組み、政府活動の完遂に全力を尽くし、歴史的使命に恥じることのないよう、人民の切なる負託に応えなければならない」と指摘しました。
李首相は、また「今年の主要計画目標は次のとおりとする。GDP成長率は6.5%前後とし、実際の取り組みにおいてよりよい結果を得るよう努める。消費者物価の上昇率は3%前後とする。都市部新規就業者数は1100万人以上とし、都市部登録失業率は4.5%以内に抑える。輸出入を安定・好転させ、国際収支を基本的に均衡化させる。住民所得の伸び率を経済成長率とほぼ同じにする。GDP当たりのエネルギー消費量を3.4%以上削減し、主要汚染物質の排出量を引き続き減少させる」と詳しく説明しました。
李首相はさらに、今年、重点的に取り組む活動として、改革による『三つの解消、一つの低減、一つの補強』の推進、つまり、過剰生産能力、不動産の過剰在庫、過剰債務を解消し、企業のコストを低減、経済・社会発展と国民生活改善の脆弱な部分を補強すること、重要分野とキーポイントの改革を深化させること、内需の潜在力を一段と引き出すこと、イノベーションによって実体経済のパターン転換・アップグレードをリードすること、農業の安定発展と農民の持続的増収を促すこと、対外開放を積極的・主体的に拡大すること、エコ環境保護・対策にさらに注力すること、国民生活の保障と改善を重点とする社会建設を推進すること、政府そのものの建設を全面的に強化すること等、9点を挙げました。
李首相は、このほか、民族や宗教、華僑関連政策や国防、軍隊建設、香港、マカオの発展、海峡両岸関係、外交政策などについて報告を行いました。(藍、む)
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