李克強首相は5日、全人代開幕式で政府活動報告を行い、「対外開放を積極的・自発的に拡大する。国際環境の新たな変化と国内の発展の新たな求めに対処すべく、対外開放の戦略配置をより一層行き届いたものにし、開放型経済の新体制の構築を速め、より深い次元、より高いレベルの対外開放を推進する必要がある」と強調しました。

　また、「一帯一路」構築について、「ともに討議し、ともに建設し、ともに成果を享受する方針を堅持し、陸上経済コリドーと海上協力拠点の建設を急ぎ、沿線諸国における通関業務の最適化・効率化についての協力体制を構築する」と述べました。

　さらに、対外貿易についても、「輸出入政策の徹底と充実をはかり、品質・効率志向の選択的輸出入を推し進める。輸出信用保険の適用枠を拡大し、プラント輸出向けの融資には必ず保険をかけるようにしていく」としました。

　また、外商投資環境の最適化について、「『外国企業投資産業指導目録』を改訂し、サービス業・製造業・採鉱業の外国資本に対する参入条件をさらに緩和する。外資企業が国内で上場・債券発行することを支援し、国の科学技術計画プロジェクトに参加することも許可していく」としました。

　そして、国際貿易と国際投資の自由化について、「経済のグローバル化は世界各国の根本的利益に合致する。中国は揺るぐことなくグローバルな経済協力を推し進め、多国間貿易体制のメインチャンネルとしての地位を守り、多国間貿易交渉に積極的に参加していく。我々は関係国とともに、中国・ASEAN自由貿易地域（ACFTA）のアップグレードに関する議定書の全面的発効とその実施を推進し、東アジア地域包括的経済連携（RCEP）交渉を早期に終了させ、アジア太平洋自由貿易圏（FTAAP）建設を推進していきたいと考えている。引き続き関係国・地域と投資貿易協定交渉を進めていく。中国は責任ある国家であり、約束したことは一貫して真摯に履行しており、自身に属する権益は断固として守っていく」としました。（ミン・イヒョウ　む）