李克強首相は5日、全人代開幕式で政府活動報告を行い、「この1年の間、我々は国民生活の保障と改善を重視し、国民も手ごたえを感じている」と強調しました。

　李首相は報告の中で、「財政収支の圧力が増す状況にあっても、民生分野への財政出動を引き続き増加した。新たな雇用・起業政策を打ち出し、重点層・重点地区の雇用対策にも着実に取り組んだ。貧困脱却の難題攻略についても全面的に取り組み、全国の財政における貧困特別対策資金からの資金投入も1000億元を超えた。生活保護、優遇扶助対象者給付金、定年退職者基礎年金などの基準額を引き上げ、1700万人を超える生活に困難を抱える身体障害者及び重度障害者に生活補助手当や介護補助手当を給付してきた。また、財政による教育経費支出の対GDP比が引き続き4％を超えた他、重点大学による貧困地区の農村出身者への入学許可枠も21.3％増加している。一般の高校で学ぶ農村の貧困世帯の生徒の学費・雑費も免除した他、各種学校で学ぶ貧困世帯の生徒・学生を対象とする補助金給付も通年で延べ8400万人以上に達している。都市と農村における住民基本医療保険制度を政策レベルで整理・統合すると共に、財政補助基準を引き上げ、基本公衆衛生サービス経費を増強した。重大疾病保険のフルカバレッジを実現し、規定範囲内においては居住する省内における治療・入院などの費用に医療保険の即時利用を可能にした。各都市における公共文化サービスを強化した。国民健康増進計画を実施、リオデジャネイロオリンピック・パラリンピックで中国の代表選手たちがまたも好成績を収めた。また、昨年は一部の地域、とりわけ長江流域が深刻な洪水・冠水などに見舞われたが、効果的な対応措置・救助措置を迅速に講じ、延べ900万人以上を避難所に緊急避難させ、被害を最小限に抑え、秩序ある復旧・復興作業が進んでいる」と語りました。（ミン・イヒョウ　む）