ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの新興5カ国（BRICS）が設立した新開発銀行（NDB）の祝憲副総裁はこのほど、アモイで開かれた2017第1回科学技術金融国際サミットで、「我々は知識型の銀行を設立し、イノベーションの成功経験を普及させ、より多くのプロジェクトに資金を提供し、知識の共有化を行っていく」と示しました。

　祝副総裁は「現在、発展途上の経済体は世界経済全体の35％を超えており、世界経済の発展に寄与している。しかし、発展途上国の伝統的な国際金融ガバナンスの枠組み内における発言権は不十分だ。発展途上国のインフラ投資には毎年1兆ドルを超える不足があり、それを補う必要がある。また、産業構造のグレードアップや、新エネルギーの応用のためにはサポートが必要だ。これらの問題への対応が、新開発銀行やアジアインフラ投資銀行（AIIB）などの多国間による新しい金融機関にとっての急務だ」と述べました。（殷、謙）