オーストラリアを訪問中の王毅外相は7日、キャンベラでビショップ外相と第4回中国・オーストラリア外交戦略対話を開きました。

　会談後の共同記者会見で、「国際情勢に不確定要素が増えつつある中、中国はどうリーダーシップを果たすか」という記者の質問に対し、王外相は、「中国が果たす役割への各界からの注目は、国際社会からの信頼と期待の表れともいえる。国際事務については各国が共に協議し、国際規則を策定すべきだ」と示した上で、「中国は常任理事国として世界の平和と安全確保に相応の責任を担い、世界第2の経済体として世界経済の成長の力強い原動力となりたい。また、世界最大の発展途上国として途上国の正当な権益維持に弛まぬ努力を払い、5000年以上の歴史を持つ文明大国として人類社会の進歩と発展のために、より多くのプラスエネルギーを生かしていきたい」と述べました。

　王外相はまた、「各側が中国に対し要求する『リーダーシップの発揮』については、はっきりと認識している」とした上で、「中国の国力には限りがあり、自国の発展に専念する必要がある。現在もこれからも、国力にふさわしい責任を担わなければならない。つまり、13億人の現代化を実現させることが、中国にとって最大の国際的な責務であり使命だ」と強調しました。（Lin、謙）