習近平国家主席は18日、ジュネーブで第71回国連総会のピーター・トムソン議長と国連のグテーレス事務総長と会談し、「中国は多国間主義の道を歩むことを断固として堅持し、国連憲章の宗旨と原則を守り、国連が世界の平和維持や、共同発展の促進により大きな役割を発揮することを支持する」と強調しました。
また、習主席は「国連はもっとも普遍性、代表性、権威性を備えた政府間国際組織であり、グローバルガバナンスにおいて中核的役割を果たしていくべきだ。現在の世界情勢下においては、国連はその役割を弱めるのではなく、強めていく必要がある。様々な世界的脅威とチャレンジに対しては、多国間主義の道を歩んでいくべきだ。中国は他国に先んじて国連憲章に調印した国として、今後も国連の事業を支持し続け、引き続き国連の協力者としてあり続ける」と述べました。
習主席はさらに「経済のグローバル化は生産力発展の必然の結果であり、客観的ニーズであるとともに、歴史のトレンドでもある。今後、経済のグローバル化に適応し、リードし、管理を進めていくには、経済のグローバル化のプラス効果を引き出していかなくてはならない。中国は各国が平等に相対することや、国情に合致した発展の道を歩み、共に努力し、互恵共栄を目指すことを主張している。われわれは中国の特色ある社会主義の道を歩むプロセスにおける国家統治の経験を有している。国連のプラットフォームを通じて、各国とそれを共有したい」との考えを表明しました。
これを受けて、トムソン議長とグテーレス事務総長は「昨日、習主席が世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)の場で、中国政府が多国間主義に取り組むことを再度強調し、国際社会から高い評価を得ている。これは国連と多国間事業にとって重要な後ろ盾となるものだ。中国は気候変動対応、貧困削減、持続可能な発展、予防外交、平和維持などの分野において積極的なリーダーシップを果たしている。国連は中国とともに世界平和と発展事業を後押しし、人類運命共同体の構築という偉大なる理想を実現させていきたい」と述べました。(殷、む)
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