中国共産党中央政治局常務委員でもある李克強首相は座談会を招集し、「政府活動報告（意見募集稿）」への専門家や学者、企業界の代表たちの意見を聴取しました。企業の減税や各種費用の削減、PM2.5による大気汚染への対応など、各界から注目を集めている問題について、李首相は「今年は政府がシェイプアップし、一般支出を削減すると同時に、企業の減税と各種費用の削減のための余地を設けておく必要がある」とした上で、「PM2.5 による大気汚染など国民生活に関わる重要問題の解決のため、専門家を組織して一層取り組んでいく必要がある」と述べました。

　また、今年の中国経済については、「全体的に安定しており、良好な状態が続いている。雇用状況も良好で、経済構造の調整にも積極的な変化が見られた。消費は経済を動かすメインエンジンとなり、中国経済の世界への貢献率はこれまでの数年よりも高くなるだろう」と話した一方で、「今後の課題に対応するため、準備を整える必要がある」とも述べました。

　李首相はまた「今年の経済活動ではマクロ調整の予見する力と正確性を更に引き上げ、経済運営の深層的な矛盾と潜在的なリスクに対し効果的な措置を取る。それと同時に、経済を合理的な区間で運行させ、安定に向かう良好な状態を保っていく。企業のために良好な環境を整え、改革を全面的に進めていく」と強調しました。

　李首相はさらに「大衆創業、万衆創新（大衆による起業と万人によるイノベーション）」という理念を推進し、新産業での雇用を促進していく考えを示しました。（hj　謙）