ロシアのペスコフ大統領報道官は10日、米国によるマグニツキーリスト（米国の制裁するロシア人リスト）の拡大は両国の対話を閉鎖しようとするもので、両国関係のさらなる悪化につながるとの考えを示しました。

　ペスコフ報道官は「米国のオバマ政権が政治をいかに行うかは米国内部のことだが、両国関係が再び損なわれたことに遺憾の意を示す。米国のこうした行動は、ロシアの利益に合致しないだけでなく、米国の利益にも合致しない」と述べるとともに、「米国がロシアに対し制裁を実施したものの、ロシアの立場は変わることなく、対話と開放の姿勢を保っている」と表明し、両国関係が今後改善できることに期待を示しました。

　なお、米国財務省は9日、マグニツキーリストに、ロシア連邦捜査委員会のバストリキン委員長をはじめ、新たに5人を増やすことにしました。これで同リストに入れられたロシア人の数は44人に上ります。（Mou、星）