大型ドキュメンタリーシリーズ「大江南」の撮影が11日、上海で始まりました。総監督の夏蒙氏は「江南は重厚な歴史を持ち、中華文化を受け継いできているところである」と述べました。

　「大江南」とは長江の中流と下流の南部地域を指す地理的な概念であるとともに、この地域における千年以上の文明が含まれています。そのため、中華文明にとって特別な意義があることから、文化的概念を持ちます。夏監督によりますと、「江南地域をテーマとするドキュメンタリーは珍しくないが、学術性と芸術性を兼ね備えて、パノラマ撮影で江南文化を紹介する作品はない」ということです。

　この作品は全30話あり、山水江南、詩趣江南、文化江南の3篇から構成されています。「大江南」では多くの文献を通して多角的な視点で、「（三国時代から隋の時代までの南方の王朝である呉、東晋、宋、斉、梁、陳）六朝の江南は長江流域の南方に過ぎず、明・清の江南は中国の江南、近代からの江南は世界の江南」という物語を美しい絵巻を紐解くように語られます。（殷、星）