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中国を追い抜けるか、日本ドローン産業の急速発展

2016-11-09 11:21:46     cri    

無人機を操縦する梨農家の高橋章浩さん

日本製無人機の内部構造を紹介する消防士

 いま、世界で科学技術競争がもっとも激しい分野の一つだと言われているのが、ドローンなど無人航空機の生産です。この分野で中国企業はイニシアチブをとっており、技術面の優位性を保ちながら、高いシェアを誇っています。一方で、日本もまた独自の発展理念と伝統的な製造業の優位性を生かし、無人機の研究開発分野で急速な発展を遂げています。

 無人機には騒音や安全性の問題があるとされ、これが都市部における無人機による輸送が普及できない最大の原因であると考えられています。そんな中、日本政府は2019年までに千葉県に世界初の無人機輸送都市を作り、無人機製造分野における日本の優位性を確立することを宣言しました。

 このほか、日本は建物の安全点検、物流、消防、精密農業、交通管理など多くの分野での無人機の利用を検討しています。日本政府の出資により、千葉県千葉市消防局にはすでに災害救援用の無人機1機が配備され、4カ月の訓練を経た操縦員2人が勤務を開始しています。

 千葉県の梨農家の中でも、ひときわ人気があるのが高橋章浩さんの農園です。ここには県外からの購入客も多く訪れています。その理由は、インターネットに掲載したドローンによる空撮写真にあります。「これによりお客さんも栽培状況を即時に把握できる」と高橋さんは話し、今後の無人機の更なる利用に期待を示しました。

 千葉市消防局の災害救援用無人機はおよそ半分の部品が中国製です。また、高橋さんが紹介した無人機は1機が中国の大疆イノベーション科学技術有限公司(DJI)、もう1機が零度智控知能科学技術有限公司(ZEROTECH)の製品です。中国製の無人機は、今は玩具としての利用が主流ですが、将来的に実用性の高い無人機開発が重視されるとみられ、高い価格に見合う、優れた品質を持つ日本製品が人気になると予想されています。(殷、謙)

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