上海協力機構（SCO）加盟国政府首脳（首相）理事会第15回会議が3日、キルギスの首都ビシュケクで行われました。会議に出席した李克強首相は、上海協力機構の協力強化のための提案をし、「地域の貿易と投資の自由化と利便化を進める。生産能力協力を、地域の経済貿易協力における重要な柱とし、地域の経済発展の成長軸としていく」と表明しました。

　設立から15年になる上海協力機構は、地域の安全、安定、発展を促す重要な組織となっています。いま、この地域の国々が「一帯一路」（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）構想に次々と参加し、実務的協力の新たなチャンスが生まれています。これについて李首相は「上海協力機構の各加盟国は手を携えて協力してこそ、共同発展と長期間の安定を実現できる」と強調しました。

　さらに「上海協力機構は、安全で安定した環境を作り上げ、共同で総合的、かつ持続可能な安全の理念に則って、安全保障分野における協力を強め、組織や企業、人員の安全を確保すべきだ。調和のとれた発展の枠組みを固め、生産能力協力のレベルを引き上げていく」と述べました。

　李首相はまた「上海協力機構は、開放的な姿勢を貫き、オブザーバー国との協力、国連などの国際組織との対話を強化し、地域の安定、世界の平和と繁栄を促進していく」と示しました。（Mou、謙）