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Panda杯全日本青年作文コンクール、北京で表彰式

2016-11-01 11:10:44     cri    

 「Panda杯全日本青年作文コンクール2016」の表彰式が31日、北京市内の外文局で行われました。日本語月刊誌人民中国雑誌社、中華人民共和国駐日本国大使館、日本科学協会が共催し、今年が3回目の開催です。日本から受賞者、ボランティア、スタッフら22人が受賞式に参加しました。

 「人民中国」誌の王衆一編集長は席上、「魯迅は『本来、地上に路はなく、歩く人が増えれば、そこが路になるのである』という言葉を残しているが、中日国交正常化は来年で45周年を迎える。このような中、先人の足跡に沿って、友好の信念を一層固め、積極的な行動を通して中日友好の道幅をどんどん広げていくよう共に努力していきたい」と激励の言葉をかけました。

 訪中団団長の梶英輔教授(日本科学協会評議員、北里大学名誉教授)は「一期一会」をキーワードに、「中国とのかかわりを作文に書くこと、中国人の若者と交流することのいずれも一期一会の具体的な例だと思う。皆さんの人生や両国の未来にとって、役に立つ一期一会が今回の訪問で生まれるよう祈っている」と述べました。

 受賞者代表で挨拶した熊本大学文学部の後藤翔さん(19歳)は北京で過ごした3日間を振り返り、「体験したことのない異文化に戸惑いつつも、味わったことのない新鮮さと中国の魅力を存分に感じている。これからも中国文化への関心をもっと深めたい」と感想を話しました。

 「Panda杯全日本青年作文コンクール」は中日関係の停滞と人的往来の減少を背景に、2014年に発足しました。日本の中国関連報道はネガティブな内容が多い中、若者に全面かつ客観的で、理性的に中国の姿を知ってもらうことを主旨としています。16歳~35歳を対象に、母語の日本語で作文を募集し、受賞者は中国への旅行に招待されます。

 2016年のテーマは「@Japanわたしと中国」。募集期間中、南海問題の仲裁裁決の発表などで、日本の中国へのまなざしは厳しさが増し、パンダのイメージも一部メディアからデフォルメされ、批判の的にされていました。主催者によりますと、こうしたムードが一時期、募集に影を落としましたが、有志たちの努力により、最終的には昨年の354点を上回る362点の応募が全国各地から寄せられました。

 中国外文局の周明偉局長は表彰式に出席し、トロフィーと賞状を1人1人に手渡しました。周局長は、「Panda杯作文コンクールを日本の若者とつなげる場にしたい。10年後も、ぜひまた皆さんと会いたい」と笑顔で受賞者たちと厚く握手しました。

 訪問団一行は29日から中国入りし、一週間にわたり北京、揚州、上海を見て回ります。なお、出発に先立ち、28日には東京にある中国大使館で関係者ら100人が参加する受賞式が行われました。北京滞在の3日間では、一行は中国人民大学で中国人学生との討論会、万里の長城の見学、人民中国スタッフの自宅でのパーティーなどに参加しました。そして、31日夜、訪問団は寝台列車で北京を離れて揚州と上海に向かい、中国をめぐる旅を続けています。

 

(取材:王小燕)

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