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中比首脳会談、両国関係の全面改善へ

2016-10-20 16:38:15     cri    

 習近平国家主席が20日、北京にある人民大会堂でフィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領と会談を行いました。双方は両国の根本的かつ共通の利益から出発し、国民の期待に寄り添い、中比関係の全面的改善とより広範な発展を促し、両国国民に利益をもたらしていくことで意見の一致を見ました。

 習主席は「中国とフィリピンとは、海を隔てて向き合う隣国であり、両国の国民は血縁で結ばれた兄弟だ。そして、中国もフィリピンも共に発展途上国であり、団結、互助、協力、発展こそが共通の目標だ。我々は波風を経てきたものの、善隣友好という感情的土台と協力の意志に変わりはない。中国はフィリピンとの関係を極めて重要視しており、フィリピンと共に、政治信頼を増進させ、互恵協力を深め、齟齬には適切に対処し、感情的にも通じあい、協力においては助け合い、発展においては手を携えて前進できる善隣友好パートナーになれるよう努力したい」としました。

 習主席はまた、「より良い関係を切り開く為に、両国はこれまでの関係を総括し、そこから経験を汲み取るべきだ。両国は善隣友好関係と協力関係を堅持しなければならない。中比には代々にわたる友好という土台があり、敵視や対抗する理由はない。両国の善隣友好に役立つことがあれば、力の限りを尽くしてそれに取り組んでいくべきだ。双方は齟齬を適切に対処することを堅持する必要がある。両国が国交を樹立して以来の大部分の時間において、南海問題で対話と協議により齟齬には適切に対応してきた。これは今後も大いに生かしていくべき政治の知恵であり、続けていくべき成功体験であり、両国関係の健全かつ安定した発展を確保する上での重要な共通認識の基礎である。我々が友好的対話と協議という姿勢さえ守れば、いかなる問題でも率直に意見を交換し、齟齬に適切に対処し、協力を推し進めることができる。短期間で合意が得られないものは、それを棚上げにすることもできる。双方は手を携えて共に発展し、両国の国民により多くの実利をはかっていく必要がある」と強調しました。

 また、習主席は両国の将来の関係発展に関して、政治信頼の強化、実務協力の展開、民間往来の推進、地域間及び多国間問題における協力の強化という4点の提案を行いました。

 ドゥテルテ大統領はこれらに対し、「中国は偉大な国だ。フィリピンと中国との長い友情は揺るがすことのできないものだ。中国の大きな発展の成果は世界から尊敬されている。目下、フィリピンと中国の発展戦略は極めて合致しており、双方の協力にも大きな伸び代がある。フィリピンは両国関係の発展、中国側との協力に積極的に力を入れていきたい。これは両国の国民に利益をもたらすことになる。フィリピン側は、中国がフィリピンの経済、社会の発展に対して行ってきた力強いサポートに感謝し、両国のハイレベル交流の緊密化、国の発展、ソーシャル・ガバナンスをめぐる幅広い交流を行うことに賛同する。経済貿易、投資、農業、科学技術、製造業、インフラ整備、減災防災、観光、航空、メディア、麻薬取締り、テロ取締り、海上警備、人材と文化の交流などの分野における協力を力強く推し進めていくことに賛同する。また、アジアインフラ投資銀行(AIIB)がフィリピンの経済成長にとって、一層大きな役割を果たすよう期待する。フィリピンは中国―ASEAN(東南アジア諸国連合)関係がよりよく発展するよう後押しし、世界及び地域の問題における協調と協力を密にしていきたい」としました。

 ドゥテルテ大統領はまた「今日のこの会談は両国関係を全面的に改善し、今後の発展にもつながる歴史的な会談であり、両国国民に実利をもたらす訪問となるだろう」と強調しました。

 会談後、両国の首脳は経済貿易、投資、生産能力、農業、報道、品質検査、観光、麻薬取締り、金融、海上警備、インフラ整備などの分野における13の二国間協力文書の調印式にも立ち会いました。(Yan、む)

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