2016年中国国際放送局（CRI）ラジオ孔子学堂のオータムキャンプが14日に開幕しました。今回のキャンプには日本やイタリア、スリランカ、フィンランド、ロシアなど8つの国の孔子学堂から9人の学生が参加しています。キャンプは「海上シルクロードを探り、中華文明文化を感じる」をテーマとして、8日間にわたって北京とアモイで実施されます。

　長野のラジオ孔子学堂から参加した書道家の川村暢亨さんは、「盛大な開会式で感激した。また、CRIの施設や展示品など、国同様にスケールが大きく圧倒されるばかりだ」と感想を述べた上で、「中国語はとても難しいが、何よりも肌で体感できることに感謝している。多くの物を見て行きたい」と意気込みを語りました。

　開会式を終えた後、参加者たちは中国国家漢語国際普及促進指導グループ弁公室（国家漢弁）の孔子学院本部を訪問しました。本部内の展示場では、伝統的な衣装を身にまとっての写真撮影を行い、伝統音楽や食文化について学んだほか、切り絵を楽しむなどして中国の様々な文化に触れました。また、展示場には各国の孔子学院に通う学生らのコメント付きのポスターが掲示されており、孔子学院のグローバルで分け隔てない学習環境で、世界の人々が進んで中国語を学んでいるということや、孔子学院を通じて世界の多くの人と繋がっているのだということを、参加者たちは改めて認識していました。

　CRIラジオ孔子学堂は2007年12月に発足し、世界各地のリスナークラブや民間機構の協力を得て、日本やケニア、ロシア、モンゴル、パキスタンなどに合わせて13校を開設し、中国語講座や中国文化のPRなどの活動を行っています。

　（取材・写真：趙雲莎）