台湾当局指導者の蔡英文氏は、「10月10日談話」の中で両岸関係に触れたものの、明確な表現を避けました。これに対し国務院台湾事務弁公室の安峰山報道官は、12日に開かれた記者会見で「両岸関係の政治的基礎と性質という根本的な問題には、曖昧な空間は存在しない」と指摘しました。

　安報道官は、「両岸関係の平和的な発展は、両岸の平和と共同発展を促進させ、両岸同胞に幸福をもたらす正しい道である。そのカギは、『九二共通認識』の政治的基礎を守ることだ」と述べています。

　台湾当局の指導者蔡英文氏は、10月10日のセレモニーで行った演説の中で「九二共通認識」には触れず、相変わらず「会談の歴史を尊重する」という一言を用いました。台湾島内外のメディアと学者らは、蔡英文氏が両岸関係を再び対峙の道に導くことを憂慮しています。（任春生、謙）