李克強首相は9日午後、北京の人民大会堂で、ポルトガルのコスタ首相と合同記者会見を行いました。

　李首相はコスタ首相との会談の成果を紹介した後、「中国とポルトガルには幅広い共通の利益を持っている。双方は引き続き、政治的相互信頼を強め、人的交流を密に行い、貿易投資のレベルを高めていくと共に、インフラ整備、自動車製造、農産物、エネルギー特に新エネルギーなどの分野での協力を強化し、技術分野における協力を推進すべきだ」と述べました。

　マカオ特別行政区の発展、中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラムについて、李首相は、「マカオの祖国復帰17年以来、『一国二制度』、『マカオ住民によるマカオ管理』、高度の自治という方針が全面的に実施されており、中央政府は基本法に基づいて事務を処理し、特別行政区政府の法による施政を支持してきた。特別行政区政府と社会各界の共同努力の下で、マカオ特別行政区は著しい発展の成果を収めた」と述べ、「中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラムが発足してこの13年間に、中国とポルトガル語圏諸国が経済貿易、文化交流を強め、中国大陸・マカオ特別行政区とポルトガル語圏諸国の共同発展を促進するために重要な役割を果たした。双方がこの協力フォーラムを共同で推し進め、マカオのビジネス貿易サービスの役割を活かして双方の経済貿易協力のレベルを高めていくよう期待する」と指摘しました。

　コスタ首相は、「ポルトガルは引き続き、マカオと中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラムというプラットフォームを活かして中国や関係諸国と互恵協力を緊密なものにしたい。ポルトガルはEUの加盟国として、『一帯一路』構築に参与し、港や鉄道などのインフラ整備分野での協力を拡大させ、EUと中国の関係発展を促進していきたい」と述べました。（玉華、kokusei）