李克強首相は9日午後、北京の人民大会堂で、中国・ポルトガル語圏諸国経済貿易協力フォーラム第5回閣僚級会議に出席するため、中国を訪れているポルトガルのコスタ首相と会談しました。

　李首相はその際、「中国ポルトガル国交樹立37年来、両国関係は終始健全で安定した発展を続けている。交渉によるマカオ政権のスムーズな交代は世界の国々に歴史的に残された問題を解決するためのやり方を作り出した。新しい歴史的時期に、中国はポルトガル側とともに、ハイレベルの交流を保ち、政治的相互信頼を深め、実務的な協力を拡大し、人的交流と文化交流を積極的に行い、国際事務や地域事務における意思疎通と協調を強化し、両国と両国民に恩恵をもたらしていく」と述べました。

　さらに、「両国の経済補完性が強く、利益の共通点が多く、協力の潜在力が大きいことから、新エネルギーやクリーンエネルギーなどの分野で新しい協力のポイントを探り出すよう」期待を寄せました。

　これに対し、コスタ首相は中国とともに、エネルギーや金融、インフラ建設、農産物、観光などの分野における貿易投資協力を拡大し、第三者市場をともに切り開き、「一帯一路（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）」の枠組み内で相互連結（コネクティビティー）や新エネルギー産業の協力を拡大していきたいとの考えを示しました。（Lin、Kokusei）