タイのプラユット首相は9日、バンコクで第2回アジア協力対話首脳会合に出席するため、タイを訪れた中国の李源潮国家副主席と会談しました。

　李副主席は席上、「双方はハイレベルの往来を保ち、政治分野における相互信頼を増進し、両国及び地域の平和、安全と安定を維持するために貢献していくことを希望する。経済貿易や投資などの分野において互恵協力を深化させ、鉄道協力プロジェクトの順調な実施を確保し、人的交流と協力を推し進め、多国間枠組みでの協調と協力を強化し、両国の共通した利益を守っていきたい」と述べました。

　李副主席は、また「アジア協力対話は、アジア各国の共通認識の達成と協力の推進で積極的な役割を果たしてきた。現在、アジア各国の協力の重要なプラットフォームとなっている。中国は、アジア協力対話のプロセスを高く重視しており、メンバー国が『一帯一路』（シルクロード経済帯と21世紀海上シルクロード）構想を実施するためにより大きな役割を発揮するよう期待している」と述べました。

　これに対して、プラユット首相は「中国が相互連結などの分野においてアジア協力対話を推進する面で重要な役割を果たしていくことを期待している。また、両国の発展計画をドッキングさせ、観光や農産物貿易、文化などの分野における協力を促進し、鉄道プロジェクトの早期着工を促がしていきたい」と述べ、中国が提唱した「一帯一路」の構想を支持していく姿勢を表明しました。（藍、kokusei）