欧州委員会（EC）が7日、中国産の鉄鋼製品である熱間圧延フラットバーと厚板に対して、６カ月間の臨時反ダンピング措置を取ると発表したことを受けて、商務省貿易救済調査局の責任者が8日、談話を発表し、遺憾の意を表しました。

　同責任者は、「中国製鉄鋼製品のEU市場のシェアは5％足らずにすぎず、EUの鉄鋼産業に深刻な打撃を与えることはない。欧州の鉄鋼が苦境に陥った根本的な原因は貿易ではなく、経済成長の鈍化によるものだ。貿易保護措置や、市場の公平な競争を制限するなどの誤ったやり方を軽率に採用することは、EUの鉄鋼産業発展の正しい方向と方法ではない」と指摘しました。

　また、同責任者は、EUが中国の鉄鋼製品に対して連続して貿易保護の行動を取ったことに遺憾の意を示し、EUが世界に向けて約束した事項を遵守し、外部に誤ったメッセージを発信することを避けるよう呼びかけると共に、「中国と欧州は鉄鋼の分野において幅広い協力の潜在力と明るい展望がある。中国はEUと交流や意思疎通を強化し、鉄鋼産業が直面している問題に善処していきたい」と表明しました。（藍、む）