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世界最大の電波望遠鏡、貴州省で正式稼働

2016-09-26 14:52:37     cri    

 中国が自主設計・製造した世界最大の500メートル開口球面電波望遠鏡(FAST)が25日、南西部貴州省の平塘県で正式に稼働しました。今後、中性水素原子やパルス状の可視光線、電波、X線を発生する天体パルサーなどの観測、スペースクラフトの数値測定及び通信などを行います。このFAST望遠鏡の稼働や天宮2号の打ち上げなどの重大科学プロジェクトの実施により、中国は国際天文学とスペース科学分野において、非常に重要な国となりました。

 「中国天の眼」と呼ばれるFASTの反射鏡面積はサッカー場約30個分に相当するなど、規模で世界記録を破った他、感度と総合性能も世界トップクラスの水準に達しています。

 また、観測面積はこれまで世界最大の電波望遠鏡だったアメリカのアレシボ天文台を上回り、感度が2.25倍、ドイツのボン郊外に設置された口径100mのエフェルスベルク電波望遠鏡の9倍の感度を持ちます。これらのことから、設計当初より世界の注目を浴びてきたFASTに対し、イギリス総合学術雑誌『ネイチャー』の関連誌『ネイチャー・アストロノミー』のメイ編集長は、「FASTプロジェクトは長期にわたり世界の注目を集め、その稼働は全世界を興奮させている。巨大な観測能力を持ち、更に深く、遠くの宇宙を探ることができる。天宮2号の功績とあわせると、今の中国は天文学及びスペース科学分野において、グローバル的で非常に重要な研究地位にある国になっている」と評価しました。(怡康、Keiko)

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