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英国人、中国語学習は幼少期から 英政府1千万英ポンドを補助

2016-09-20 09:23:16     cri    

 英国のEU離脱を支持する人々は、離脱後、英国と中国との貿易がより好ましい方向に進んでいくと考えている。だが、その一方で、彼らは英国における中国語教育の悲惨な現実について決して真剣に考えたことはない。数年前、当時のデービット・キャメロン首相が、「小学生はフランス語に代わって中国語の標準語(普通話)を学ぶべき」と呼びかけたことがあるが、前首相の訴えに真剣に耳を傾ける人は皆無だった。昨年、英国で普通話の試験を受けた学生はわずか3100人だったが、フランス語試験の受験者は15万人に上った。参考消息が英メディア報道を引用して伝えた。

 英週刊誌「エコノミスト」(電子版)の9月10日付の報道によると、バイリンガル教育市場が拡大の一途を辿っていることに一部の学校が注目しているという。ロンドンの高級住宅街に来年開校予定の私立学校ケンジントン・ウェイド校は、3歳から13歳の学生を受け入れるとしている。同校の授業は全て中英バイリンガルで行われ、中国と西洋の教学メソッドを融合させた教育方法を採用しており、学費は年間約1万5千英ポンド(1英ポンドは約133円)。保護者の中には、子供の中国語教育をより早くスタートさせる人もいる。ロンドン・バービカンにある中国語幼稚園「望子成龍(子供の立身出世を望むという意味)」の創立者である庄可為(Cenn John)氏は、「本校の目的は、よちよち歩きの赤ん坊に『グローバル意識とグローバル能力』を備えた市民になってもらうことだ」と述べた。

 英国政府も中国語学習により多くの資金を投入する方針で、今月7日、1千万英ポンドの補助金を拠出することを発表した。2020年までに、普通話を問題なく操れる公立学校の生徒を5千人以上にすることを目標としている。同プロジェクトに協力するロンドン大学学院教育研究所は、プロジェクト実施期間中、資格を備えた中国語教師100人を育成する計画という。

 これら2校に通う子供は、主に中・上流層の白人家庭の子供であり、保護者は法律・金融関係の職業に就いている。これらの業界人は、グローバル化された世界の一員となるよう子供を教育することに最も熱心な人々だ。ケンジントン・ウェイド校も、このような人間を育てることを教育目標としている。政府の呼びかけに応えたこれら2校は、将来の英国経済が対中貿易によって加速発展することを踏まえて、グローバル人間の育成に尽力する。(編集KM)

「人民網日本語版」2016年9月20日

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