G20ビジネスサミット(B20サミット)が3日午後、杭州で開幕しました。習近平国家主席が開幕式に出席し、「中国発展の新しい起点、世界の成長の新しい青写真」と題する基調演説を行い、中国経済、世界経済、グローバル経済ガバナンスについてその見解と主張を全面的に述べ、世界経済に中国の提案を打ち出しました。
習主席は、「今年の初め頃に、中国は国民経済と社会発展に関する第13次5カ年計画要綱を制定した。発展の不均衡、不協調がとれなく、持続不可能などの問題に対して、革新、協調、グリーン、開放、共有という発展の理念を揺るぎなくしっかり樹立し、かつ断固として貫くことを強調している。今日の中国はすでに新しい歴史的起点に立っている」と述べました。
この新しい起点に立ってで、中国経済は如何に発展していくかについて、習主席は「我々は揺るぎなく、改革を揺るぎなく全面的に深め、より良い発展の見通しを切り開いていく。革新駆動型発展の戦略を実施し、より強い成長の原動力を作り出していく。グリーン発展を揺るぎなく推し進め、より高品質質の効果と利益を図っていく。公平と共有を揺るぎなく推進し、より多くの国民福祉を増強していく。また、対外開放を揺るぎなく拡大させ、幅広い互恵共栄を実現させていく」と強調しました。
これは中国が自身の発展のために設定した定めた目標であるしり、世界に向けて行った厳かな約束でもあります。
一方、中国が様々な責任ある提案を前向きに出すようになったことに対し、世界では異様な声も一部上がっています。これに対して、習近平主席は「中国が提唱する新しいメカニズムやイニシアティブというのは、新規まき直しをしたいものでもなければ、誰かを標的にしたものでもない。あくまで既存の国際メカニズムへの有益な補足と完備であり、その目標は協力・ウィンウィン、共同発展の実現にある。中国の対外開放というのは、1人芝居を目指すものではなく、各国の共同参加を歓迎している。勢力圏を図ろうとするものではなく、各国の共同発展を支持することにある。自国の裏庭を作り出そうとしたのではなく、各国が共に楽しめる百花繚乱の庭を造ることにある」と話しました。
演説の中で、習主席は複雑で多様な世界経済に対し、中国からの処方箋として、「中国は各国と共に杭州サミットにおいて、対症療法と原因療法を並行する総合施策のある処方箋を出し、世界経済が強力的で、持続可能かつ均衡、包容的成長の道を歩めるように推し進めていきたい。これにはまず、革新型世界経済の構築により、成長の源泉を切り開くこと。次に、開放型世界経済の構築により、発展の空間を広げること。三つ目に、連動型世界経済の構築により協力する上でのすべての力、インタラクティブな合力を凝集すること。四つ目に、包容型世界経済の構築により、ウィンウィンの土台を固めることを考えている」と話しました。
なお、グローバル経済ガバナンスの重要な場としてのG20メカニズムは、今後のさらなる完備化に向け、どう進めていけばよいのか。これについて、習主席は演説の中で、「目下の情勢において、グローバル経済ガバナンスはとりわけ、以下のことが重要である。公正、高効率なグローバル金融ガバナンスの構図の共同構築で、世界経済の安定化という大局を維持すること。開放的で、透明なグローバル貿易と投資ガバナンスの構図の共同構築で、多国間貿易体制を強固なものにし、グローバルな経済貿易投資協力のポテンシャルを釈放すること。グリーンで低炭素のグローバルエネルギーガバナンスの構図の共同構築で、グローバルなグリーン発展における協力を共同に推進すること。包容かつ連動したグローバル開発ガバナンスの構図の共同構築で、国連の『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の実施を目標に、全人類の福祉を増進していくこと」と訴えました。(玉華、Yan、Kokusei)
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