中国の習近平国家主席は2日杭州で、G20サミットに出席するブラジルのテメル大統領、シンガポールのリー・シェンロン首相とそれぞれ会談しました。

　習主席はテメル大統領にリオ五輪の成功開催に祝賀の意を表し、パラリンピックの開催も成功を収めるよう祝いました。

　習主席は、「中国とブラジルはハイレベル交流や各分野における密接な往来を保ち、経済の相互補完性を発揮し、経済貿易の協力を推進していきたい。省エネ、環境保護、再生可能なエネルギーなどの面での協力を深め、融資協力を拡大していきたい。人的、若者、スポーツ分野における交流と協力を拡大し、国際実務における意思疎通を強化していきたい」と述べました。

　これに対し、テメル首相は、就任後初めての外国訪問先が中国であり、G20サミットに出席することにうれしく思っている。中国と経済貿易、エネルギー、航空、農牧業、投融資、インフラ施設などの協力を強化していきたいとの考えを表明しました。

　リー・シェンロン首相との会談で、習近平主席は、「双方は蘇州工業ゾーン、天津生態城のプロジェクトに力をいれ、金融、インターネット、情報通信技術、テロ取り締まり、腐敗反対などの分野で協力しあうべきだ」と述べました。

　これに対し、リー・シェンロン首相は、「シンガポールは一帯一路の枠組み内で航空、金融、インターネットなどの面での協力を拡大していきたい。シンガポールは中国とASEANの協調国として、中国とASEANの互恵協力にさらに力をいれていきたい」と述べました。（ooeiei、Kokusei）