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米「イスラム国撲滅に集中するよう」トルコへ呼びかけ

2016-08-30 15:35:30     cri    

 トルコがこのほど国境を越えてクルド人武装勢力を攻撃したことについて、アメリカのカーター国防長官は29日、トルコに対し「攻撃を停止し、過激派組織『イスラム国』の撲滅に集中するように」と呼びかけました。

 トルコは今月24日から、「ユーフラテスの盾」と名付けられた作戦を開始し、戦車と戦闘機を出動させ、トルコとシリアの国境地帯で「イスラム国」とクルド人武装勢力を攻撃しています。この作戦によって、シリアの情勢はさらに激しさを増し、アメリカ、トルコ、クルド人武装勢力の三者の関係はいっそう複雑になっています。

 クルド人武装勢力は、トルコからはテロ組織として認定されている一方、アメリカからは『「イスラム国」と戦う、テロ取り締まりの盟友』と見なされており、アメリカはクルド人武装勢力に対して武器と訓練の面で支援を行っています。アメリカとトルコの間には意見の食い違いがあるものの、ともに北大西洋条約機構(NATO)のメンバーです。

 カーター国防長官は29日の記者会見で「トルコとクルド人武装勢力はともにアメリカにとって、『イスラム国』を取り締まる行動の上での重要なパートナーである。トルコに、クルド人武装勢力への攻撃をやめて『イスラム国』との闘争に集中するよう求める」と述べました。

 カーター国防長官によりますと、アメリカはトルコとクルド人武装勢力との間の交流や協力を保ち続ける方針だということです。アメリカはシリア北部・ジャラブルスよりも北の、国境地帯におけるトルコの『イスラム国』撲滅行動を支持するが、ジャラブルスより南の地域のクルド人武装勢力との戦いを支持しない立場を、トルコ側に明らかにしました。(殷、謙)

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