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詩的な古都 杭州・西湖の絶景

2016-08-26 19:17:42     cri    

 杭州は古くから「人間界の天国」と呼ばれるほど魅力あふれる都市です。その美しさを一層際立たせているのが、中国大陸地域の重要な観賞淡水湖――西湖。西湖は『世界遺産名録』に登録されている中国唯一の湖類文化遺産で、北・南・西の3面は山に囲まれ、総面積は約6.39平方キロメートルあります。

 西湖は自然の島である孤山、堤の蘇堤・白堤・楊公堤、外西湖・西里湖・北里湖・南湖・岳湖という5つの水域を持ちます。さらに人工の島である小瀛洲・湖心亭・阮公墩が外西湖の中心部に位置し、雷峰塔と保俶塔の二つの塔が湖の両側にそびえ立っています。これらをまとめた様子は「一山、二塔、三島、三堤、五湖」と称されます。

 西湖は四季折々の風景を見せ、それぞれに独特な魅力を持っているため、多くの詩人や文学者が西湖を賛美する有名な詩句が広く伝わっています。春の蘇堤を描く「花満蘇堤柳満煙(蘇堤に花が咲き乱れ、柳絮が舞い飛ぶ)」、夏に満開となる蓮の花を歌う「紅衣緑扇映清波(桃色の蓮花と緑の葉影が水面に逆さに映る)」、秋は「一色湖光万頃秋(湖一面に秋の風景)」、冬の断橋残雪を反映する「白堤一痕青花墨(白堤のほとんどが雪に埋もれ、橋が断橋に見える)」などが挙げられます。蘇堤春暁、曲院風荷、平湖秋月、断橋残雪などを含む「西湖十景」と呼ばれる観光スポットも世界的に有名です。

 西湖は風景だけではなく、豊富な文物古跡と心を動かす神話伝説を有する地でもあります。ここでは、自然・人文・歴史と芸術が巧妙に融合し、中国有数の歴史文化観光地となっています。西湖は「梁山伯と祝英台」と「白蛇伝」などの悲恋の物語を育む儚さとロマンをもたらします。

 また、西湖には多くの楽しみ方があり、舟に乗ってすぐ近くからその魅力を感じたり、運動をかねてサイクリングしながら美しい風景を眺めることもできます。(怡康、星)

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