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8月9日は「中国版バレンタインデー」こと「七夕」(旧暦の七夕)だ。毎年、多くのカップルが、わざわざこの日を選んで結婚登録を行う。今年初めに新版「婚姻登録作業規範」が施行されてから、結婚登録はより人間味にあふれ、個性化が目立つようになった。人民日報が伝えた。
○証明書交付セレモニー:結婚式の簡素化を提唱
申請書に記入し、押印し、結婚証明書を新婚カップルに手渡して、わずか30秒で全プロセスが終わっていた従来のやり方とは異なり、今年2月1日に施行された規範では、結婚登録・証明書交付作業が標準化された統一プログラムに組み入れられた。大まかな統計によると、現在、全国約1千カ所の結婚登録機関が、結婚登録・証明書交付業務を取り扱っている。
「結婚登録・証明書交付」は、民政当局が実施していた従来のごく簡単な結婚登録・証明書発行プロセスを、重々しく神聖なセレモニーを行って証明書を交付するという物々しいやり方に改められたことで、結婚した当事者が、暖かく喜ばしい雰囲気に包まれた証明書発行ホールで、夫婦としての権利と義務について知り、新しい家庭を築くための責任と自覚を持たせることを目的としている。
○特色あるサービス:新婚から金婚まで
各地の民政当局は、新基準の実施・推進に続き、各地の実情も考慮したうえで、新婚カップルのために、より多くのユニークな選択肢を提供している。7月1日に施行された北京の新規則によると、新婚カップルが結婚証明書を受け取る際に、「簡略方式」「婚礼方式」「団体方式」という3種類のパターンからひとつを選ぶことができる。また、新婚カップルは証明書交付セレモニーの際に、友人を招待してセレモニーに参加してもらうこともできる。
民政当局は、新婚カップルにとって素晴らしい思い出が残るようにと配慮するほか、これから長く続く新家庭が、家庭に対する好ましい幸福感を抱き続けられるようにと策を練っている。北京市朝陽区民政局は、今年の七夕、「金婚大セレモニー」を開催する計画を立てた。結婚50年を迎えた77組の金婚カップルが、半世紀にわたり、協力して苦難を乗り越えつつ結婚してきたことについて、彼らを華々しくお祝いする。
○全面的な市民に便宜を図るサービス:オンライン・オフラインなど種類は豊富
市民にとってより便利なオンラインによる結婚登録予約も、現在進められている。100組以上の新婚カップルが、今年の「七夕」を指定して、北京市朝陽区民政局結婚登録サービスのオンライン予約を行った。北京市民政局はアリペイのアプリ「都市サービス」機能を導入。当事者は半月前から、同アプリを通じて「結婚登録予約」を行い、結婚証明書の交付日時をあらかじめ予約することが可能となった。
オフラインでも、「健全で文明的な結婚家庭」というコンセプトを普及する目的で、北京市民政局は、結婚家庭を対象とした公益サービスプロジェクトを打ち出した。このプロジェクトには、結婚家庭をめぐる知識および家族同士の意思疎通のための方法・技術の普及、市民の家庭生活における幸福度の向上などが盛り込まれている。「人民網日本語版」より
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