ブラジル訪問中の劉延東副首相は3日、サンパウロ州の州知事官邸でアルキミン知事と会見しました。

　劉副首相は「五輪の聖火が2日後にリオデジャネイロで点火される。五輪、特にブラジルが主催する今回の五輪大会への中国の支持を表すため、私は習近平国家主席から特別代表に指定され、開会式出席のためにリオ入りした。ブラジル大会が素晴らしい大会になることを信じており、また、大会の成功を祈念している」と述べました。

　また、劉副首相は「サンパウロ州はブラジルの経済、工業、金融と科学技術の中心地であり、人口と総合的な実力もブラジルでトップとなっているほか、中国との地方自治体交流でもいつも先頭に立つ州だ。中国政府は今後も各地方都市とサンパウロ州との実務協力をサポートし、互恵共栄関係の実現を目指していきたい」との考えを示しました。

　アルキミン知事は「サンパウロ州はブラジル華僑・華人の90％が集中している州であり、中国の主な投資先の1つでもある。中国の地方都市とは密接な交流を保ってきた」としたうえで、「劉副首相の今回の訪問により、ブラジルと中国、とりわけサンパウロ州と中国との経済、教育、医療、科学技術などの分野での協力もさらに成果を上げていくことだろう」と述べました。（鵬、む）