ケリー国務長官は会談後の記者会見で「仲裁の結果の細かい内容にこだわれば、効果的な対話が難しくなる。対抗を貫くより、問題解決の方法を探るほうが良い」と述べ、各国は今後前向きに向き合っていくべきだとの見解を示しました。

　二人の会談についてフィリピン大統領の報道官は「仲裁案について話し合ったが、何ら協定を結んだわけではない」と述べました。

　ケリー国務長官は、ドゥテルテ大統領が就任して以来フィリピンを訪れた最もランクの高い外交部門の代表となります。米国は、今回の訪問で米国とフィリピンとのこれまでの同盟関係が一層強められたとみています。（MOU、む）