南海仲裁案のいわゆる「判決」が下された後、崔天凱在米中国大使は12日ワシントンで、「係争を解決する唯一の道は、やはり交渉と協商だ。中国の外交努力は一枚の紙くずも、航空母艦も無駄にさせられないものだ」と述べました。
崔天凱大使は当日行われたアメリカのシンクタンク及び国際問題研究センターで演説を行いました、演説で、「南海仲裁案は国際上の仲裁乱用に先例を作った。軍事恐喝と同時上演されたこの茶番劇は、『力こそ正義』の表れである。仲裁の越権を知らないことは専門水準の低下だとすれば、知っていながら行うのはモラルの問題だ」とし、「中国が仲裁案を拒否するのは、自身の利益を守るためであり、国際的公正性と国際法の基本原則に準じた責任履行のためでもある。今日狙われたのは中国だったが、明日はほかの国際社会のメンバーになってしまうかもしれない。そのためにも中国は立ち向かって反対していかなければならない。中国の意志はいかなる圧力にも屈せず、評価をあげるために核心的利益を取り引きしたりもしない」と述べました。
中米関係について、崔大使は、「南海の領土係争は中米の間の問題ではなく、南海は戦略ゲームの地にされてはならない。冷戦思想は現代世界の問題を解決することはできない。現在の世界は過去のどの時代よりもパートナーシップの構築が必要であり、協力・共栄を核にした新しい形の国際関係が作られるべきだ」と指摘しました。(白、星)
© China Radio International.CRI. All Rights Reserved. 16A Shijingshan Road, Beijing, China. 100040 |