外務省は8日、アメリカと韓国が地上発射型迎撃システム「THAAD（サード）」ミサイルを韓国に配備すると決めたことについて声明を発表しました。

　声明は、「7月8日、アメリカと韓国は中国を含む関係国の反対の声を無視して韓国にTHAADミサイルを配備すると発表した。中国はこれに対して強い不満と断固たる反対を示す」としています。

　また、「米韓がTHAADミサイルを配備することは朝鮮半島の非核化の目標の実現と、半島の平和と安定の維持に適さない。各側が対話と協調を通じて問題を解決しようとしている努力に背いている。中国を含むこの地域の国々の戦略的安全利益とこの地域の戦略的バランスに深刻な悪影響を及ぼすだろう」としています。

　さらに、「THAADミサイル配備のプロセスを中止し、地域情勢の複雑化を招く行動と中国の戦略的安全利益を損なう行為を行わないように中国は米韓に強く求めていく」としています。（玉華、星）