席上、李首相は「中米の経済貿易関係は日増しに緊密化が進んでいる。昨年の両国間の貿易総額と投資額はいずれも史上最高のレベルに達し、中国は初めてアメリカの最大の貿易パートナーとなった。中国は責任ある大国として、市場経済化に向けた改革と開放を進めており、アメリカ側が『中国の世界貿易機関（WTO）加盟議定書』第15条の規定に基づいて期日どおりに承諾を履行するよう期待する」とした上で「中国には『貨幣戦争』や『貿易戦争』によって輸出を刺激しようという考えはない。人民元為替レートを合理的かつバランスのとれた水準で、安定して保つ能力を持っている」と強調しました。

　これを受け、アメリカのケリー国務長官とルー財務長官は「今回の対話と交渉は成果を上げており、関連のメカニズムが、米中の見解の不一致への対応と、交流、協力にとって有益であることを示した。アメリカは、中国側が改革開放を貫き、過剰生産の問題を解消していることに賞賛の意を表した。また、二国間投資協定交渉を積極的に進めていくと同時に、G20の 枠組みの中での中国との協力を緊密化させていきたい」との考えを示しました。(hj　謙)