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WHO ジカウィルスを理由にリオ五輪を延期してはならない

2016-05-30 15:57:45     cri    

 20以上の国と地域からの医者や科学者、研究者150人が、27日、連名で世界保健機関(WHO)に公開状を送り、公共健康の名義でリオ五輪の延期、取消または開催地変更を求めましたが、これに対して、WHOは翌日声明を発表し、「当面のブラジルのジカ疫病状況への評価に基づき、また民衆の健康保護を考え、リオ五輪を延期しまたは取り消す理由はない」と応じました。

 公開状で、公共衛生やバイオ倫理、小児科などの専門家は、ジカウィルス感染によるリスクが非常に高く、世界各地から五輪試合を観戦するために訪れる50万人もの観光客がそのリスクにさらされる恐れがあると指摘したほか、感染された外国観光客が帰国した後、疫病がさらに拡散される可能性は高いと強調しています。

 これに対して、WHOは28日に発表した声明で、「リオ五輪を予定通りに開催することは、ジカウィルスの感染状況を大きく変えることはない」とした上で、アメリカ疾病予防管理センターのフリーデン所長の最近の話を引用して、「公共健康の理由で五輪を取り消したり、延期したりすることはない。五輪代表団と選手には感染されるリスクはあるが、どんな旅行でもリスクが伴うものだ。しかし、妊婦感染のリスクを除いて、ジカウィルス感染のリスクは特別に高いとは言いがたい」と強調しました。

 なお、最近のアンケート調査結果によりますと、ブラジルの北東部はジカ感染が最も厳しいところですが、リオは東南部に位置しています。それに、五輪期間中、各国の代表団、選手、及び観光客のいる場所では蚊撲滅対策が講じられ、ジカウィルスの予防には役立ちます。(朱)

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