中国の中央銀行である中国人民銀行の陳雨露副総裁は、29日、北京で開かれた2016金融街フォーラムで、今、中国の通貨政策調整とマクロ金融の管理に3つの問題があると指摘し、その1つは通貨供給とレバレッジ比率の問題、2つ目は金融業の急速な発展と実体経済への金融サービス能力の問題、3つ目は近代的な金融の発展と効果的な監査の問題だと述べました。

　これらの問題に対して、陳雨露副総裁は、中国金融業の改革の重点は、近代的な金融体系を構築し、供給側の構造改革を促すことだ。ミクロ経済においては、市場化改革の方向に従って、不必要な行政審査を減らし、実体経済の発展を支える金融革新を奨励する。金融資源配分の効率を高め、実体経済へのサービス提供能力を高めていく。マクロ経済においては、通貨政策の体系と金融監査の枠組みをよりよく改革し、それをより完全なものにしていくことによって、金融システムの安定を図っていくと指摘しました。（任春生、kokusei）