常万全国防相は26日午前、ラオスの首都ビエンチャンでインドネシアのリャミザルド国防相と会談しました。

　常国防相はこの中で、「中国はインドネシアと共に両国の全面的戦略パートナー関係をさらに推進し、中国-東南アジア諸国連合（ASEAN）運命共同体を構築していく」との考えを示した上で、「中国軍がインドネシア軍と共に各分野における実務的な交流と協力を強化して、両軍関係を絶えず推進していくことを願っている」と述べました。

　これに対して、リャミザルド国防相は「長年にわたる両国の防衛セキュリティ分野における協力体制は順調で、ハイレベル訪問や情報交換、合同訓練、装備技術など各分野での協力が功を奏している」として、両軍で二国間、多国間の枠組み内で引き続き実務的な協力を行っていきたい考えを示しました。

　南海問題について、常国防相は中国の一貫した立場を重ねて表明したのに対して、リャミザルド国防相は、「相互尊重、相互信頼を基礎として、『国連憲章』、『国連海洋法条約』、『南海各側行動宣言』と歴史要素を総合的に考えて、当事者による交渉と協商を通じて関連主権と海洋権の争議を解決すべきだ」との考えを明らかにしました。（ヒガシ）