李克強首相は16日人民大会堂で、中国を公式訪問しているフランスのジャン＝マルク・エロー外務・国際開発大臣と会談しました。

　李首相はフランスとの関係発展を非常に重視しているとし、核エネルギーなどの分野における協力の強化や、相互投資の拡大、新しい市場の開拓、国際問題および地域問題における意思疎通の強化などに期待を寄せました。

　また、中国の経済と金融情勢について聞かれた際、李首相は「今年に入ってから、中国の経済運行は安定を維持し、産業の構造調整と高度化がよい傾向をみせている。それと同時に、金融市場も安定していて、債務は管理可能な範囲内にある」と説明した上で、「世界経済回復の見通しが弱い中、中国の経済成長も様々な困難と挑戦を抱えているが、改革の全面的深化と積極的な開放の拡大を通じて、経済運行における合理的な範囲の推移と健全な経済ファンダメンタルズを維持し、金融のシステマチック・リスクを回避することで、金融の安定を維持できる」と自信を示しました。

　エロー外務・国際開発大臣は、中国経済発展の見通しを好意的に見ており、両国関係および協力の見通しに対して自信を示した上で、中国側とハイレベル交流を緊密にし、核エネルギーや電力、人・文化などの分野における交流と協力を推し進め、多国間の場における意思疎通を強めて、両国関係のさらなる発展を推進していく考えを示しました。（ZHL、星）