会員登録

薛剣公使参事官が松本日中友好協会創立35周年定期総会で講演

2016-05-17 17:11:41     cri    

 5月15日、中国駐日大使館政治部の薛剣公使参事官が、長野県の松本日中友好協会に招かれ、松本市で「中日関係の明るい未来を創るために何が求められるか」と題する講演を行いました。

 薛剣公使参事官は講演の中で、中日関係の明るい未来を創るためには、中長期的に両国の発展を考える必要があるとして、中日双方に求められる5つのポイントについて、共に考えていくことを強調しました。

① 自信を取り戻すこと

 近年、両国民の間では、非常に批判的な見通しが広がり、自信喪失の状態に陥っていた。これから客観的な事実認識に基づき、自信を取り戻していく必要がある。

② 共に新たな発見の旅をスタートさせること

 相互の文化的・文明的な存在価値と、大きく変化した社会の現状を再確認したうえで、東洋人としての発想・視点から、新たな時代の変化に合った取り組みを議論する必要がある。

③ 利益共有を絶えず拡大すること

 相互の投資など、両国間の物質的な基礎をより一層固め、インフラ整備や開発援助といった分野でもバランスのとれた経済の仕組みを、アジアという大きな視点で協力・発展させる必要がある。

④ 国民大交流の時代を創ること

 一般の中国人がこれほどまで多く訪日できるようになった現在の状況は、2千年の長い中日交流の歴史の中で初めてのことであるが、将来的には人口規模からも更に増加する可能性が高く、特に若者同士のより多くの交流のチャンス・ステージを創り交流を促進することが重要である。

⑤ 危機管理メカニズムをしっかり構築し効果的に運用すること

 両国間の安全保障の分野は非常に脆く、立ち遅れているため、危機管理面を強化して、相互に信頼できる関係を築き、新たな変化に対応できるよう、建設的な議論と地道なアプローチを続ける必要がある。

 また、薛剣公使参事官は、中国からの訪日観光客の増加に関する規制緩和や、アメリカ大統領選の日中関係への影響など、出席者からの質問にも答えました。

 今回の講演は、松本日中友好協会の創立35周年の記念講演として行われたもので、松本日中友好協会の相澤孝夫会長・西田節夫理事長(長野県北京放送を聞く会会長)や同協会の会員、関係者及び地元メディアの記者など、各界から100人余りが出席しました。

 

 薛剣公使参事官は講演終了後、松本日中友好協会の会員60余名との交流懇親会に出席し交流を深めました。

関連ニュース
写真トピックス
コメント
今週の番組
今日熱点
快楽学唱中文歌
特集ダイジェスト
LINKS